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OBSERVER

野田光彦・国立国際医療研究センター部長

2014年7月15日号

糖尿病の受診中断は深刻——糖尿病の受診中断対策を研究されたそうですが、受診中断でどんな問題が生じるのでしょうか。野田 受診中断によって重篤な合併症が進むのは、文献報告、医師の現場経験からもその実態は明らか。何より患者本人が辛い思いをすることになるし、それに伴い多くの医療費がかかり、医療経済的にも問題と言える。13年度からの「健康日本21(第2次)」でも、治療継続者の増加を糖尿病に関する目標のひとつに位置付けている。 05〜12年度に実施した「糖尿病予防のための戦略研究」における大規模臨床研究「J─DOIT2」では、世界的に研究例の少ない受診中断を取り上げた。その結果から受診中断率「年間8・2%」と導くことができた。 12年国民健康・栄養調査では、「糖尿病が強く疑われ、実際に医療機関を受診している患者」は推定620万人。これをベースに中断率8・2%を踏まえると... 糖尿病の受診中断は深刻——糖尿病の受診中断対策を研究されたそうですが、受診中断でどんな問題が生じるのでしょうか。野田 受診中断によって重篤な合併症が進むのは、文献報告、医師の現場経験からもその実態は明らか。何より患者本人が辛い思いをすることになるし、それに伴い多くの医療費がかかり、医療経済的にも問題と言える。13年度からの「健康日本21(第2次)」でも、治療継続者の増加を糖尿病に関する目標のひとつに位置付けている。 05〜12年度に実施した「糖尿病予防のための戦略研究」における大規模臨床研究「J─DOIT2」では、世界的に研究例の少ない受診中断を取り上げた。その結果から受診中断率「年間8・2%」と導くことができた。 12年国民健康・栄養調査では、「糖尿病が強く疑われ、実際に医療機関を受診している患者」は推定620万人。これをベースに中断率8・2%を踏まえると、受

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