医薬経済オンライン

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武田株主総会の意外な健全性

長谷川経営に反旗、OBと創業家が捥ぎ取った言質

2014年7月15日号

 6月27日、大阪・難波の大阪府立体育会館。大相撲春場所で知られるが、普段は専ら、プロレス興行の会場になることが多い。だが、この日ばかりは様子が少し違った。  朝9時頃から続々と詰めかけたのは、相撲観戦ならともかく、汗臭い格闘技とは縁のなさそうな高齢者が主体。入口正面の歩道には、数台のテレビカメラが陣取っている。自転車に乗った買い物客が、ときおり迷惑そうな顔で通り過ぎる。  10時半を過ぎると、体育館に押し寄せる人波よりも、出てくる人の方が目立つようになった。みな一様に、「モロゾフ」の紙袋を手にしている。ある中年男性が、入口で誘導係をしていた若いスタッフのひとりに、トイレが汚いと苦情を捲し立てた。 「総会やるような場所ちゃうで」  武田薬品の第138回定時株主総会は、例えば、05年当時、旧三共が株主総会で「村上ファンド」代表・村上世彰氏から第一製薬と...  6月27日、大阪・難波の大阪府立体育会館。大相撲春場所で知られるが、普段は専ら、プロレス興行の会場になることが多い。だが、この日ばかりは様子が少し違った。  朝9時頃から続々と詰めかけたのは、相撲観戦ならともかく、汗臭い格闘技とは縁のなさそうな高齢者が主体。入口正面の歩道には、数台のテレビカメラが陣取っている。自転車に乗った買い物客が、ときおり迷惑そうな顔で通り過ぎる。  10時半を過ぎると、体育館に押し寄せる人波よりも、出てくる人の方が目立つようになった。みな一様に、「モロゾフ」の紙袋を手にしている。ある中年男性が、入口で誘導係をしていた若いスタッフのひとりに、トイレが汚いと苦情を捲し立てた。 「総会やるような場所ちゃうで」  武田薬品の第138回定時株主総会は、例えば、05年当時、旧三共が株主総会で「村上ファンド」代表・村上世彰氏から第一製薬との合

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