新薬の市場環境を読む
アッヴィのシャイアー買収提案をどう見るか
第58回
バークレイズ証券 株式調査部 関篤史
2014年7月15日号
米アッヴィは6月19日、1株46.26ポンド(現金20.44ポンド及び英シャイアー1株当たりアッヴィの0.7988株、6月19日終値に対して24%のプレミアム)で株式を評価する合併提案を行った。
現金と株式による2回の買収提案(5月5日と13日)はシャイアーの取締役会によって却下された。シャイアーの取締役会は合併の実行リスクをとくに懸念していると表明している。
シャイアーまたは買収委員会が延長に同意しない限り、英国買収規則に従い、アッヴィは7月18日午後5時までに最終提案の意思を表明することになる。
本稿が読者の手元に届く頃には、次の動きが予想される。ここではアッヴィの狙いは多角化なのか、あるいは租税回避なのか、考えてみたい。
アッヴィはどの程度まで買収資金に費やせるのだろうか。我われのアッヴィの合併提案の初期分析によれば(表)、コストシナジーと租税回避による恩恵...
米アッヴィは6月19日、1株46.26ポンド(現金20.44ポンド及び英シャイアー1株当たりアッヴィの0.7988株、6月19日終値に対して24%のプレミアム)で株式を評価する合併提案を行った。
現金と株式による2回の買収提案(5月5日と13日)はシャイアーの取締役会によって却下された。シャイアーの取締役会は合併の実行リスクをとくに懸念していると表明している。
シャイアーまたは買収委員会が延長に同意しない限り、英国買収規則に従い、アッヴィは7月18日午後5時までに最終提案の意思を表明することになる。
本稿が読者の手元に届く頃には、次の動きが予想される。ここではアッヴィの狙いは多角化なのか、あるいは租税回避なのか、考えてみたい。
アッヴィはどの程度まで買収資金に費やせるのだろうか。我われのアッヴィの合併提案の初期分析によれば(表)、コストシナジーと租税回避による恩恵は限
有料会員限定
会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください
【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)
ログイン
会員登録