医薬経済オンライン

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結局は変えられない「川上流通」

「改善」は夢のまた夢

2014年7月15日号

7月2日の流改懇 おそらく改善を望んだとしても、医療用医薬品の川上流通でメーカーと卸の取引関係は、このままずっと変わらないに違いない。  7月2日、厚生労働省は「医療用医薬品の流通改善に関する懇談会」(流改懇)を開いた。1年前は、価格が決まらない長期未妥結問題がとくにクローズアップされた。低い妥結率に見かねた厚労省が初めて薬価改定直前の3月時点妥結調査に乗り出すほどだった。今回の流改懇で報告した結果は「98.4%」。「概ね妥結した」と一定の評価を下し、引き続きの流通改善を要請した。長期未妥結問題に取り組むのは毎度のことである。  敢えて、直近の流通改善の成果を挙げれば、遡及値引きの撤廃のほか、単品単価取引が増加したことくらい。単品単価は200床以上の大病院で13年度は53.4%、11年度と比べ1.5ポイントの微増にとどまったが、20店舗以上の調剤チェーンでは63.3%... 7月2日の流改懇 おそらく改善を望んだとしても、医療用医薬品の川上流通でメーカーと卸の取引関係は、このままずっと変わらないに違いない。  7月2日、厚生労働省は「医療用医薬品の流通改善に関する懇談会」(流改懇)を開いた。1年前は、価格が決まらない長期未妥結問題がとくにクローズアップされた。低い妥結率に見かねた厚労省が初めて薬価改定直前の3月時点妥結調査に乗り出すほどだった。今回の流改懇で報告した結果は「98.4%」。「概ね妥結した」と一定の評価を下し、引き続きの流通改善を要請した。長期未妥結問題に取り組むのは毎度のことである。  敢えて、直近の流通改善の成果を挙げれば、遡及値引きの撤廃のほか、単品単価取引が増加したことくらい。単品単価は200床以上の大病院で13年度は53.4%、11年度と比べ1.5ポイントの微増にとどまったが、20店舗以上の調剤チェーンでは63.3%で

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