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いまさら聞けない生薬・漢方薬

ISO問題

第24回

名古屋市立大学大学院薬学研究科生薬学分野准教授 牧野利明

2014年7月15日号

 前回6月15日号で、中国が中国伝統医学(中医学)の知識に関して、知的財産としての権利があると主張しているという話をしました。これの具体的な現れが、ISO問題です。  ISOは国際標準化機構の略語で、電気・通信及び電子技術分野を除く全産業分野(鉱工業、農業、医薬品など)に関する国際規格の作成を行っている機関のことです。ISOの目的は、国家間の製品やサービスの交換を助けるためにさまざまな規格を標準化することにより、国家間協力を発展させることです。  ISOには現在160ヵ国以上が加盟し、さまざまな産業分野で1万8000余りの国際規格が定められています。とくに1995年に世界貿易機関(WTO)が発足して以降は、加盟国が商品を輸出入する際にはその商品がISOの国際標準に合致することが義務となっています。  さて、もともとISOは各国間の貿易の障壁を取り払うため...  前回6月15日号で、中国が中国伝統医学(中医学)の知識に関して、知的財産としての権利があると主張しているという話をしました。これの具体的な現れが、ISO問題です。  ISOは国際標準化機構の略語で、電気・通信及び電子技術分野を除く全産業分野(鉱工業、農業、医薬品など)に関する国際規格の作成を行っている機関のことです。ISOの目的は、国家間の製品やサービスの交換を助けるためにさまざまな規格を標準化することにより、国家間協力を発展させることです。  ISOには現在160ヵ国以上が加盟し、さまざまな産業分野で1万8000余りの国際規格が定められています。とくに1995年に世界貿易機関(WTO)が発足して以降は、加盟国が商品を輸出入する際にはその商品がISOの国際標準に合致することが義務となっています。  さて、もともとISOは各国間の貿易の障壁を取り払うために

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