眺望 医薬街道
急がれる人工関節登録制度の拡充
近藤正觀
2014年7月15日号
厚生労働省は7月4日、「体内埋植型医療機器患者登録システムのあり方に関する検討会」の報告書を公表した。体内埋植型医療機器は高度管理医療機器と言われ、動力源を有する「能動型」と動力源を持たないものに分類される。前者は、ペースメーカーや人工心臓、人工内耳などで、後者は各種ステント類や人工関節などがある。 近年の医療機器の医療への貢献には目覚ましいものがあり、治療や検査で機器が果たす役割は大きくなる一方である。医療機器市場は2兆6000億円だが、今後も成長が続くと予想される。 さて、ここで取り上げる「埋植型医療機器」には医療機器全体を対象とした「医療機器不具合報告」(医薬品では副作用報告)が製造販売業者に義務付けられてはいるが、不具合か否かは患者の訴えを医師が判断して報告の必要性を検討する。 患者にしてみれば、埋植手術による手技の優劣から来るものな...
厚生労働省は7月4日、「体内埋植型医療機器患者登録システムのあり方に関する検討会」の報告書を公表した。体内埋植型医療機器は高度管理医療機器と言われ、動力源を有する「能動型」と動力源を持たないものに分類される。前者は、ペースメーカーや人工心臓、人工内耳などで、後者は各種ステント類や人工関節などがある。 近年の医療機器の医療への貢献には目覚ましいものがあり、治療や検査で機器が果たす役割は大きくなる一方である。医療機器市場は2兆6000億円だが、今後も成長が続くと予想される。 さて、ここで取り上げる「埋植型医療機器」には医療機器全体を対象とした「医療機器不具合報告」(医薬品では副作用報告)が製造販売業者に義務付けられてはいるが、不具合か否かは患者の訴えを医師が判断して報告の必要性を検討する。 患者にしてみれば、埋植手術による手技の優劣から来るものなの
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