医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

話題の焦点

「認知症患者家族への警鐘」

2014年7月1日号

 7年前、愛知県の91歳の男性が列車にはねられ死亡した。重度の認知症による徘徊中の事故だった。 JR東海は、振替輸送などでの損害賠償を求め提訴。高裁での判決がこの4月にあり、老々介護者である妻に対し、300万円強の支払いを命じた。「配偶者としての民法上の監督義務を怠った」という理由で、そこには被害者的要素は一分もない。 遠く神奈川県に住む長男にも一審判決では責任が及んだほど、司法は認知症家族に対して厳しい介護管理を求めた。 医療介護の提供場所は、今後病院や各種施設が手詰りとなり、在宅へとシフトしていくことは明白だ。 12年の徘徊者は、延べ約1万人に及び、359人の死亡が確認されている。 今後も増え続ける認知症の介護家族の負担には限度がある。地域行政さらには住民を巻き込んだ見守り体制づくりが絶対不可欠だ。(ヤットコ)  7年前、愛知県の91歳の男性が列車にはねられ死亡した。重度の認知症による徘徊中の事故だった。 JR東海は、振替輸送などでの損害賠償を求め提訴。高裁での判決がこの4月にあり、老々介護者である妻に対し、300万円強の支払いを命じた。「配偶者としての民法上の監督義務を怠った」という理由で、そこには被害者的要素は一分もない。 遠く神奈川県に住む長男にも一審判決では責任が及んだほど、司法は認知症家族に対して厳しい介護管理を求めた。 医療介護の提供場所は、今後病院や各種施設が手詰りとなり、在宅へとシフトしていくことは明白だ。 12年の徘徊者は、延べ約1万人に及び、359人の死亡が確認されている。 今後も増え続ける認知症の介護家族の負担には限度がある。地域行政さらには住民を巻き込んだ見守り体制づくりが絶対不可欠だ。(ヤットコ)

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence