医薬経済オンライン

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なりふり構わず「カネ」に走る薬局

14年度改定、お薬手帳で見えた姑息な手段

2014年7月1日号

 イタチごっこ──。子どもが堂々巡りを繰り返し、終わりのない遊びからきた言葉で、いつまでたっても埒が明かないことを指す。 調剤薬局と厚生労働省保険局医療課でイタチごっこが起こっている。とは言っても、子どもの遊びではない。診療報酬という公的な医療保険をめぐってだから、性質が悪い。問題は14年度調剤報酬改定で要件が再厳格化された「薬剤服用歴管理指導料」(41点)で繰り返されている。医療課は指導料にマイナス査定となる特例点数を設定。お薬手帳を交付しない場合に7点減額の34点の算定を加えた。厳しい要件ではある。 しかし、マイナス査定に対して調剤薬局が繰り出した方策は、なりふり構わない手練手管だった。医薬分業へのバッシングが冷めやらぬなかでも、薬局は点数というカネに向かってひた走る。 まず、そもそも「薬剤服用歴管理指導料」の歴史について振り返っておく必要...  イタチごっこ──。子どもが堂々巡りを繰り返し、終わりのない遊びからきた言葉で、いつまでたっても埒が明かないことを指す。 調剤薬局と厚生労働省保険局医療課でイタチごっこが起こっている。とは言っても、子どもの遊びではない。診療報酬という公的な医療保険をめぐってだから、性質が悪い。問題は14年度調剤報酬改定で要件が再厳格化された「薬剤服用歴管理指導料」(41点)で繰り返されている。医療課は指導料にマイナス査定となる特例点数を設定。お薬手帳を交付しない場合に7点減額の34点の算定を加えた。厳しい要件ではある。 しかし、マイナス査定に対して調剤薬局が繰り出した方策は、なりふり構わない手練手管だった。医薬分業へのバッシングが冷めやらぬなかでも、薬局は点数というカネに向かってひた走る。 まず、そもそも「薬剤服用歴管理指導料」の歴史について振り返っておく必要があ

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