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苦戦が続く免疫生物研究所
第5回
2014年7月1日号
免疫生物研究所は、1982年9月に、現代表取締役社長の清藤勉氏が医薬品と医薬部外品、検査試薬の研究開発、製造、販売と受託研究及び受託生産を目的に設立した企業である。07年3月に大阪証券取引所ヘラクレスに上場した。 清藤氏は旧国立がんセンターの技官としてがんウイルスを研究し、がんウイルスを見つけるためにより特異的な抗体の作製に力を入れた。その抗体の有用性を実感、抗体を探求するために起業したという。当初は、抗体作製を基盤とする研究用試薬関連事業が中心だったが、抗体医薬が注目されたことから研究用試薬として開発した抗体を医薬品に応用するべく事業を拡大した。これが医薬関連事業である。 06年3月には、アステラス製薬に抗ヒトオステオポンチン抗体の権利を譲渡し、4億円の契約一時金を、さらに同年12月には、臨床試験の開始に伴うマイルストン契約料を得ている。抗体作製...
免疫生物研究所は、1982年9月に、現代表取締役社長の清藤勉氏が医薬品と医薬部外品、検査試薬の研究開発、製造、販売と受託研究及び受託生産を目的に設立した企業である。07年3月に大阪証券取引所ヘラクレスに上場した。 清藤氏は旧国立がんセンターの技官としてがんウイルスを研究し、がんウイルスを見つけるためにより特異的な抗体の作製に力を入れた。その抗体の有用性を実感、抗体を探求するために起業したという。当初は、抗体作製を基盤とする研究用試薬関連事業が中心だったが、抗体医薬が注目されたことから研究用試薬として開発した抗体を医薬品に応用するべく事業を拡大した。これが医薬関連事業である。 06年3月には、アステラス製薬に抗ヒトオステオポンチン抗体の権利を譲渡し、4億円の契約一時金を、さらに同年12月には、臨床試験の開始に伴うマイルストン契約料を得ている。抗体作製の
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