医薬経済オンライン

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Dear Tomorrow 新しいヘルスケアマーケティング

頼もしいAROの広がり

第11回 希少疾患薬のマーケティング③

株式会社アンテリオ理事 堀 玲子

2014年7月1日号

 希少疾患薬の製品化は、製薬企業の姿勢が「患者中心の医療」にシフトしていくうえで、最も寄与できる分野ではないだろうか。単なる事業拡大・利潤追求型から「患者のことに耳を傾ける、患者に寄り添う」という希少疾患薬の提供は、患者の希望となり、企業価値の向上にもつながる。 さらに言えば、これまでの生活習慣病薬などと希少疾患薬は価格が異なる。そのため、行政や保険者との距離も非常に近くなければ提供できる環境は整わない。加えてビジネスモデルに多様性を要求される。アプローチの仕方も「それぞれを上手につなぐ」施策が求められるだろう。 希少疾患あるいは難治性疾患の分野は、まだ脆弱なイノベーションモデルである。今後、各方面のサポートがなければ開発は進まないだろう。まずはアカデミアの協力を得られることが非常に大事になる。 米国では希少疾患薬の開発でARO(アカデ...  希少疾患薬の製品化は、製薬企業の姿勢が「患者中心の医療」にシフトしていくうえで、最も寄与できる分野ではないだろうか。単なる事業拡大・利潤追求型から「患者のことに耳を傾ける、患者に寄り添う」という希少疾患薬の提供は、患者の希望となり、企業価値の向上にもつながる。 さらに言えば、これまでの生活習慣病薬などと希少疾患薬は価格が異なる。そのため、行政や保険者との距離も非常に近くなければ提供できる環境は整わない。加えてビジネスモデルに多様性を要求される。アプローチの仕方も「それぞれを上手につなぐ」施策が求められるだろう。 希少疾患あるいは難治性疾患の分野は、まだ脆弱なイノベーションモデルである。今後、各方面のサポートがなければ開発は進まないだろう。まずはアカデミアの協力を得られることが非常に大事になる。 米国では希少疾患薬の開発でARO(アカデミッ

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