医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

医療企業・その現状と展望

クレハ 「クレスチン」と「クレメジン」を開発

—2枚看板以降の新薬は皆無—

2014年7月1日号

 クレハの医薬品の売上規模、事業全体に占める位置付けから考えると、医療関連企業として取り上げていいのかどうかのボーダーラインにある。医療用医薬品は、生物学的応答調節剤である「クレスチン」、経口吸着炭の慢性腎不全用剤「クレメジン」の2製品だけである。それ以外は猫用慢性腎不全用剤「コバルジン」だ。ただ、「クレスチン」「クレメジン」は開発時から話題となった製品で、発売してから長い年月が経っているが、現在も知名度は高い。この点を考慮して取り上げることにした。 「クレスチン」はカワラタケから抽出した多糖たんぱく質複合体である。この抗悪性腫瘍活性を発見したのが70年だった。胆がんによって低下した免疫応答機構に作用することで抗悪性腫瘍効果を発揮する。開発を進め、発売したのが77年5月だ。発売に先立ち、76年10月に旧三共(第一三共)と国内販売提携契約を結んだ。...  クレハの医薬品の売上規模、事業全体に占める位置付けから考えると、医療関連企業として取り上げていいのかどうかのボーダーラインにある。医療用医薬品は、生物学的応答調節剤である「クレスチン」、経口吸着炭の慢性腎不全用剤「クレメジン」の2製品だけである。それ以外は猫用慢性腎不全用剤「コバルジン」だ。ただ、「クレスチン」「クレメジン」は開発時から話題となった製品で、発売してから長い年月が経っているが、現在も知名度は高い。この点を考慮して取り上げることにした。 「クレスチン」はカワラタケから抽出した多糖たんぱく質複合体である。この抗悪性腫瘍活性を発見したのが70年だった。胆がんによって低下した免疫応答機構に作用することで抗悪性腫瘍効果を発揮する。開発を進め、発売したのが77年5月だ。発売に先立ち、76年10月に旧三共(第一三共)と国内販売提携契約を結んだ。現

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence