老医師のつぶやき
国民は、どちらを信じていいのか
第27回
吉原忠男(前埼玉県医師会長)
2014年7月1日号
世の中、いろいろな意見やデータが溢れていて、あなたはどちらを信じますか、と問われても迷わざるを得ない場合が多すぎる。 例えば、5月21日に各紙に報じられた福井地方裁判所の大飯原子力発電所の再稼働差し止めの判決の問題だ。一開業医がしきりに原発のことを書くのはおかしいかもしれないが、人間の生命を預かる職種として、将来の子供たちの健康にかかる問題を放置するわけにはいかない。放置することは、孫のいる身としても怠慢ではないかと気になる。 先月(本誌6月1日号)も述べさせてもらったが、日本医師会や日本医学会がこの問題に何の反応も示さないことは、政府あるいは何かの体制に遠慮しているのか、いや、この点については、生命を守るという医師の根本理念を持って会の運営を行っているはずだから、そういうことには気付いていると思うが、どうしたのだろうか。もっと勇気を出し...
世の中、いろいろな意見やデータが溢れていて、あなたはどちらを信じますか、と問われても迷わざるを得ない場合が多すぎる。 例えば、5月21日に各紙に報じられた福井地方裁判所の大飯原子力発電所の再稼働差し止めの判決の問題だ。一開業医がしきりに原発のことを書くのはおかしいかもしれないが、人間の生命を預かる職種として、将来の子供たちの健康にかかる問題を放置するわけにはいかない。放置することは、孫のいる身としても怠慢ではないかと気になる。 先月(本誌6月1日号)も述べさせてもらったが、日本医師会や日本医学会がこの問題に何の反応も示さないことは、政府あるいは何かの体制に遠慮しているのか、いや、この点については、生命を守るという医師の根本理念を持って会の運営を行っているはずだから、そういうことには気付いていると思うが、どうしたのだろうか。もっと勇気を出しても
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