眺望「医薬街道」
先駆けパッケージ戦略は奏功するか
近藤正觀
2014年7月1日号
14年の通常国会において、「健康医療戦略推進法」が提出され、5月23日に成立した。これを見込んで昨年12月、厚生労働省内に審議官を主査とする「世界に先駆けて革新的医薬品等を実用化するためのプロジェクトチーム」(先駆けPT)が設置されていた。基礎研究から臨床研究・治験、承認審査・安全対策、保険適用、企業活動の環境整備、国際展開までをパッケージとして考え、推進しようというものだ。厚労省は6月17日、「先駆けパッケージ戦略」を取りまとめ、公表した。 日本は基礎研究には秀でたものがあり、アカデミアには有望なシーズが多く存在する。しかし、このシーズを実用化する能力が低いという欠点があった。医薬品にしても医療機器にしても、日本での開発は費用と時間がかかり、海外はそのシーズを手際よく開発・販売することに長けている。開発から上市までの全体スケジュールをコントロ...
14年の通常国会において、「健康医療戦略推進法」が提出され、5月23日に成立した。これを見込んで昨年12月、厚生労働省内に審議官を主査とする「世界に先駆けて革新的医薬品等を実用化するためのプロジェクトチーム」(先駆けPT)が設置されていた。基礎研究から臨床研究・治験、承認審査・安全対策、保険適用、企業活動の環境整備、国際展開までをパッケージとして考え、推進しようというものだ。厚労省は6月17日、「先駆けパッケージ戦略」を取りまとめ、公表した。 日本は基礎研究には秀でたものがあり、アカデミアには有望なシーズが多く存在する。しかし、このシーズを実用化する能力が低いという欠点があった。医薬品にしても医療機器にしても、日本での開発は費用と時間がかかり、海外はそのシーズを手際よく開発・販売することに長けている。開発から上市までの全体スケジュールをコントロール
有料会員限定
会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください
【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)
ログイン
会員登録