医薬経済オンライン

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主治医機能に潜む「罠」

14年度診療報酬改定、厚労省が仕掛けた本当の目的

2014年6月15日号

 14年度診療報酬改定から2ヵ月半が過ぎようとしている。医療機関では、改定項目のそれぞれの中身に、こなれてきた頃だ。どの点数が取りやすく、どの要件が厳しいのか——。  そのなかで、未だ見えにくい点数がある。14年度改定の目玉のひとつとして位置付けられた「主治医機能の評価」だ。外来機能分化のさらなる推進の観点から、主治医機能を持った中小病院や診療所の医師が複数の慢性疾患を有する患者に対し「継続的かつ全人的な医療を行うことについて評価する」新設の点数だ。しかし現在のところ、実際に取得している医療機関はごく少数にとどまる模様だ。背景には、現実離れした厳しい算定要件がある。対象患者を囲い込む難しさのほか、細かく規定された服薬管理、さらには在宅医療や24時間対応まで求められているのだ。  また、この点数をめぐっては、改定論議で一部要件に対して日本薬剤師会が...  14年度診療報酬改定から2ヵ月半が過ぎようとしている。医療機関では、改定項目のそれぞれの中身に、こなれてきた頃だ。どの点数が取りやすく、どの要件が厳しいのか——。  そのなかで、未だ見えにくい点数がある。14年度改定の目玉のひとつとして位置付けられた「主治医機能の評価」だ。外来機能分化のさらなる推進の観点から、主治医機能を持った中小病院や診療所の医師が複数の慢性疾患を有する患者に対し「継続的かつ全人的な医療を行うことについて評価する」新設の点数だ。しかし現在のところ、実際に取得している医療機関はごく少数にとどまる模様だ。背景には、現実離れした厳しい算定要件がある。対象患者を囲い込む難しさのほか、細かく規定された服薬管理、さらには在宅医療や24時間対応まで求められているのだ。  また、この点数をめぐっては、改定論議で一部要件に対して日本薬剤師会が噛み

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