深層◎医療制度
「院内処方」転換に揺らぐ分業
叩かれる調剤の影で躍進する病院薬剤師
2014年6月15日号
東京女子医大病院が院内処方回帰を決断「医師の診察を受けたあとに、病院・診療所でお薬の代わりに処方箋が渡されます。これが『医薬分業』です。(中略)この処方箋を街の保険薬局に持っていくと、薬剤師が薬の量や飲み合わせ等を確認の上、調剤します」
これは日本薬剤師会がPR活動の一環として、ホームページに掲載している「医薬分業」の説明文の書き出しである。病院や診療所で処方箋を受け取り、それを院外の薬局に持っていくことで医薬品を受け取ることができる。日薬の考える日本の分業であり、実際に多くの医療関係者や患者も分業のイメージをそう捉えているだろう。厚生労働省は分業率が70%近く、薬局数で5万5000軒が処方箋を応需する今日まで、政策誘導を続けてきた。
しかし、調剤技術料が約1兆7000億円(12年度調剤医療費の動向)に見合うだけの役割を果たせていない。「カネ」を着...
東京女子医大病院が院内処方回帰を決断「医師の診察を受けたあとに、病院・診療所でお薬の代わりに処方箋が渡されます。これが『医薬分業』です。(中略)この処方箋を街の保険薬局に持っていくと、薬剤師が薬の量や飲み合わせ等を確認の上、調剤します」
これは日本薬剤師会がPR活動の一環として、ホームページに掲載している「医薬分業」の説明文の書き出しである。病院や診療所で処方箋を受け取り、それを院外の薬局に持っていくことで医薬品を受け取ることができる。日薬の考える日本の分業であり、実際に多くの医療関係者や患者も分業のイメージをそう捉えているだろう。厚生労働省は分業率が70%近く、薬局数で5万5000軒が処方箋を応需する今日まで、政策誘導を続けてきた。
しかし、調剤技術料が約1兆7000億円(12年度調剤医療費の動向)に見合うだけの役割を果たせていない。「カネ」を着火
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