西太后で荒稼ぎした自称「中国女医」
漢方クリームに最強ステロイド混入で被害拡大
2014年6月15日号
神奈川県警もさぞや頭が痛いのではなかろうか。横浜市都筑区にある「山口医院」で起こった「漢方クリーム事件」である。同医院はステロイドを使わずにアトピー性皮膚炎を治療することで知られたクリニックだ。その治療の秘訣が同医院で診察する中国美人の蘇川博〝医師〟が処方・販売する漢方クリーム。なんでも74歳で亡くなるまで美貌と健康を誇った中国・清朝末期の女帝、西太后が使っていた幻の塗り薬を蘇氏が甦らせたそうで、患部に塗れば、アラ不思議、たちどころにアトピー性皮膚炎が治るというのである。アトピー性皮膚炎を持つ子どもの母親が山口医院に殺到したのは言うまでもない。
ところが、劇的に治ったという人がいるかと思えば、使用を止めたら途端にもっと悪くなった、アレルギー反応が起こった、などという苦情が噴出。相談を受けた国民生活センターが漢方クリームの成分を分析した...
神奈川県警もさぞや頭が痛いのではなかろうか。横浜市都筑区にある「山口医院」で起こった「漢方クリーム事件」である。同医院はステロイドを使わずにアトピー性皮膚炎を治療することで知られたクリニックだ。その治療の秘訣が同医院で診察する中国美人の蘇川博〝医師〟が処方・販売する漢方クリーム。なんでも74歳で亡くなるまで美貌と健康を誇った中国・清朝末期の女帝、西太后が使っていた幻の塗り薬を蘇氏が甦らせたそうで、患部に塗れば、アラ不思議、たちどころにアトピー性皮膚炎が治るというのである。アトピー性皮膚炎を持つ子どもの母親が山口医院に殺到したのは言うまでもない。
ところが、劇的に治ったという人がいるかと思えば、使用を止めたら途端にもっと悪くなった、アレルギー反応が起こった、などという苦情が噴出。相談を受けた国民生活センターが漢方クリームの成分を分析したら、
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