いまさら聞けない生薬・漢方薬
生物の多様性条約の「意味」
第23回
名古屋市立大学大学院薬学研究科生薬学分野准教授 牧野利明
2014年6月15日号
今回は「生物の多様性に関する条約(以下、生物多様性条約)」という一見すると生薬や漢方薬と関係のないような用語を解説します。
生物多様性とは、現在の地球上にさまざまな種類の生物が生息し、そのバラエティに富んでいること、その生物間で何らかの連携が行われていることを指します。地球で一番最初の原始生命体が誕生してから約40億年、その間、生命体はさまざまな生物に進化し、現在200万から1億種の生物が生息していると推定されています。それら生命体は、種一つひとつに個性があり、すべてに直接的、間接的に支えあって生きています。
ところが、近代からの急激な科学技術の発達の結果、自然環境が汚染され生物の生息地が破壊、外来種の人為的な導入、象牙や犀角(サイの角)のように換金できる商品が取れる生物は乱獲により、世界全体で数百万以上の生物種が危機に晒されています。1...
今回は「生物の多様性に関する条約(以下、生物多様性条約)」という一見すると生薬や漢方薬と関係のないような用語を解説します。
生物多様性とは、現在の地球上にさまざまな種類の生物が生息し、そのバラエティに富んでいること、その生物間で何らかの連携が行われていることを指します。地球で一番最初の原始生命体が誕生してから約40億年、その間、生命体はさまざまな生物に進化し、現在200万から1億種の生物が生息していると推定されています。それら生命体は、種一つひとつに個性があり、すべてに直接的、間接的に支えあって生きています。
ところが、近代からの急激な科学技術の発達の結果、自然環境が汚染され生物の生息地が破壊、外来種の人為的な導入、象牙や犀角(サイの角)のように換金できる商品が取れる生物は乱獲により、世界全体で数百万以上の生物種が危機に晒されています。1年間
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