医薬経済オンライン

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薬剤経済学

根拠に基づく給付設計と薬剤利用

第5回 ブランド製剤を含む患者ゼロ負担でも費用中立

2014年6月15日号

「心筋梗塞後の予防的薬剤のフル・カバレッジ」でも、患者負担のバリアを下げて効果的な薬剤利用を促す戦略は、総費用を増やさずにケアの質改善に寄与できる成果を確認した。前回取り上げたピツニー・ボウズのVBID(価値に基づいた保険給付設計)と同じN.K.チャウドリー(ブリガム&ウィメンズ病院)らの報告だ。観察研究ではなく、初のランダム化比較研究で発見の信頼性を高めており、心筋梗塞退院患者の2次予防を負担ゼロ=100%給付で進めた。状態は重いが、平均54歳の就業層の患者である。(ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン2011年12月1日)。 医療保険会社エトナと契約する企業単位でランダムにゼロ負担か通常の階層化負担を伴う薬剤給付(の継続)に割り振った。計5,855人の退院患者の状況を中央値で394日間追跡した。 月13〜25ドルの負担が消えた患者群のアドヒヤランス... 「心筋梗塞後の予防的薬剤のフル・カバレッジ」でも、患者負担のバリアを下げて効果的な薬剤利用を促す戦略は、総費用を増やさずにケアの質改善に寄与できる成果を確認した。前回取り上げたピツニー・ボウズのVBID(価値に基づいた保険給付設計)と同じN.K.チャウドリー(ブリガム&ウィメンズ病院)らの報告だ。観察研究ではなく、初のランダム化比較研究で発見の信頼性を高めており、心筋梗塞退院患者の2次予防を負担ゼロ=100%給付で進めた。状態は重いが、平均54歳の就業層の患者である。(ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン2011年12月1日)。 医療保険会社エトナと契約する企業単位でランダムにゼロ負担か通常の階層化負担を伴う薬剤給付(の継続)に割り振った。計5,855人の退院患者の状況を中央値で394日間追跡した。 月13〜25ドルの負担が消えた患者群のアドヒヤランスは

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