米国医薬品営業の最新状況（下）

ＯＵＴＬＯＯＫ・欧米のＭＲ事情

米国医薬品営業の最新状況（下）

第312回

デルファイ・マネジメント・コンサルタント（DMC）社　植田南人

2014年6月15日号

　最近の米国の医薬品営業の状況に関して、ベン・カマー氏がファーマエグゼクティブ誌に投稿した小論の検証の最終回である。その前に6月1日号でＭＲ活動が「マーチャンダイジング型」へ転換し、参考事例としてＩＢＭの提案型営業といったビジネスモデルを示したが、その意義は10人の顧客が95％のビジネスを持っていることがあることを強調しておきたい。　さて、米国の医薬品営業・マーケティングで最も重視されている考え方はコストカットという。　昨年3月のアクセンチュアの調査で製薬会社の営業マーケティングトップが重要と考える優先項目の第1位が「コストカット」だった。ほかに「マルチチャネルマーケティングのマスター」、「デジタルマーケティングの内容を改善しさらに効果的なものにする」、「営業生産性の向上」が挙げられた。　小論では、これら項目に直接、間接的に関係する「ｉＰａｄの... 　最近の米国の医薬品営業の状況に関して、ベン・カマー氏がファーマエグゼクティブ誌に投稿した小論の検証の最終回である。その前に6月1日号でＭＲ活動が「マーチャンダイジング型」へ転換し、参考事例としてＩＢＭの提案型営業といったビジネスモデルを示したが、その意義は10人の顧客が95％のビジネスを持っていることがあることを強調しておきたい。　さて、米国の医薬品営業・マーケティングで最も重視されている考え方はコストカットという。　昨年3月のアクセンチュアの調査で製薬会社の営業マーケティングトップが重要と考える優先項目の第1位が「コストカット」だった。ほかに「マルチチャネルマーケティングのマスター」、「デジタルマーケティングの内容を改善しさらに効果的なものにする」、「営業生産性の向上」が挙げられた。　小論では、これら項目に直接、間接的に関係する「ｉＰａｄの活用

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