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interview

岡野昌彦・岡野薬品社長

2014年6月15日号

「もう少し走ってみよう」の精神で 長野県を中心に事業を展開している老舗地場卸の岡野薬品。卸業界に再編の嵐が吹いたなかで、独立路線を堅持してきた。創業家10代目の岡野昌彦社長が本誌取材に応じ、独立を貫けた理由や地場卸の存在意義などを語った。——前期(14年3月期)業績は。岡野 前期は、消費税増税前の駆け込み需要が結構あった。2月に記録的な大雪が2週間連続で降ったときは「計画達成はないだろう」と諦めたが、3月の「仮需」に対応して増収増益で終わることができた。売上高は289億円で、ここ数年で見ると、いい決算だった。営業利益も計画を達成したが、「在庫差益」と「仮需」の影響がとくに大きいので、素直に喜んでいいのかわからない。 今年度、岡野薬品は創業210周年。節目の年で、売上高目標として300億円を掲げている。また、3ヵ年の中期経営計画を始めたところだ。20年の東京オ... 「もう少し走ってみよう」の精神で 長野県を中心に事業を展開している老舗地場卸の岡野薬品。卸業界に再編の嵐が吹いたなかで、独立路線を堅持してきた。創業家10代目の岡野昌彦社長が本誌取材に応じ、独立を貫けた理由や地場卸の存在意義などを語った。——前期(14年3月期)業績は。岡野 前期は、消費税増税前の駆け込み需要が結構あった。2月に記録的な大雪が2週間連続で降ったときは「計画達成はないだろう」と諦めたが、3月の「仮需」に対応して増収増益で終わることができた。売上高は289億円で、ここ数年で見ると、いい決算だった。営業利益も計画を達成したが、「在庫差益」と「仮需」の影響がとくに大きいので、素直に喜んでいいのかわからない。 今年度、岡野薬品は創業210周年。節目の年で、売上高目標として300億円を掲げている。また、3ヵ年の中期経営計画を始めたところだ。20年の東京オリン

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