医薬経済オンライン

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眺望「医薬街道」

医療ID番号制度の検討の行方

近藤正觀

2014年6月15日号

 厚生労働省は5月30日、「医療分野における番号制度(医療ID=仮称)の活用等に関する研究会」の初会合を開催した。昨年5月には「行政手続きにおける特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律」(いわゆるマイナンバー法)が成立したが、実は医療分野の番号制度に関しては、12年9月に「医療等分野における情報の利活用と保護のための環境整備のあり方に関する報告書」で、別途「医療等情報個別法」を設けてマイナンバーとは別の番号制度の導入をすべきとされた。 研究会の立ち上げは、このことを受けたものだ。 マイナンバーは国民一人ひとりに12ケタの個人番号を付け、社会保障給付や納税の情報を個人と結び付けると同時に、年金などの給付申請や税の申告を簡便にしようとするものだ。反面、個人の懐勘定(所得など)が捕捉される性格も持つ。政府は15年10月から個人番号の通知を開始し...  厚生労働省は5月30日、「医療分野における番号制度(医療ID=仮称)の活用等に関する研究会」の初会合を開催した。昨年5月には「行政手続きにおける特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律」(いわゆるマイナンバー法)が成立したが、実は医療分野の番号制度に関しては、12年9月に「医療等分野における情報の利活用と保護のための環境整備のあり方に関する報告書」で、別途「医療等情報個別法」を設けてマイナンバーとは別の番号制度の導入をすべきとされた。 研究会の立ち上げは、このことを受けたものだ。 マイナンバーは国民一人ひとりに12ケタの個人番号を付け、社会保障給付や納税の情報を個人と結び付けると同時に、年金などの給付申請や税の申告を簡便にしようとするものだ。反面、個人の懐勘定(所得など)が捕捉される性格も持つ。政府は15年10月から個人番号の通知を開始し、

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