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医療企業・その現状と展望

タカラバイオ バイオ関連事業に特化した異色企業

—遺伝子治療にも参入、開発を活発化—

2014年6月15日号

 タカラバイオの設立は02年4月で社歴は12年と短く、バイオベンチャーの印象を受ける。しかし、13年度の売上規模は239億円とベンチャーの規模ではない。同社は67年にバイオ研究を開始した宝酒造(現宝ホールディングス)の事業を引き継いでおり、実働は半世紀近くになるためだ。  当初はブナシメジといったキノコの大量生産技術など食品素材のバイオ事業に取り組んだが、79年に国産で初めて遺伝子組換えに必要な制限酵素を発売し、これを機に遺伝子工学研究事業を開始、バイオ関連事業を発展させてきた。この事業を物的分割で承継し、バイオ関連専業企業として発足したのが02年だった。  強みは93年に米国からライセンスを取得した技術PCR法だ。生体試料に含まれる微量の遺伝子を増幅させるために利用されるバイオ研究の必須技術のひとつで、これによって高性能のPCR酵素、リアルタイムPCR装...  タカラバイオの設立は02年4月で社歴は12年と短く、バイオベンチャーの印象を受ける。しかし、13年度の売上規模は239億円とベンチャーの規模ではない。同社は67年にバイオ研究を開始した宝酒造(現宝ホールディングス)の事業を引き継いでおり、実働は半世紀近くになるためだ。  当初はブナシメジといったキノコの大量生産技術など食品素材のバイオ事業に取り組んだが、79年に国産で初めて遺伝子組換えに必要な制限酵素を発売し、これを機に遺伝子工学研究事業を開始、バイオ関連事業を発展させてきた。この事業を物的分割で承継し、バイオ関連専業企業として発足したのが02年だった。  強みは93年に米国からライセンスを取得した技術PCR法だ。生体試料に含まれる微量の遺伝子を増幅させるために利用されるバイオ研究の必須技術のひとつで、これによって高性能のPCR酵素、リアルタイムPCR装置

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