医薬経済オンライン

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「草の根」発のプライマリケア革命

治医機能を問い直す「医」の原点

2014年6月1日号

 さしずめ名称は「大病院無紹介受診時負担」とでもなるのだろうか。社会保障・税一体改革の一環として、厚生労働省が15年の健康保険法改正で導入を企図している、新規の患者負担のことである。 紹介状を持たずに大病院を受診する患者に対し、上乗せの負担を課す。そうやって国民の大病院志向を“矯正”する。具体的な制度設計の議論はこれからだが、すでに「初診1万円、再診5000円相当」という金額や、初診料を全額自費負担させようというアイディアが取り沙汰されている。 大病院志向を矯正するのは、現状のまま高齢化・多死化が進行すると、日々生まれる医療需要を捌ききれなくなるからだ。ゆえにこれからは、国民すべからく地域で身近な「かかりつけ」の医師を持たせ、軽症患者も含めて大病院に殺到する非効率を排除する。日常的な初期診療(プライマリケア)は診療所や中小病院が担い...  さしずめ名称は「大病院無紹介受診時負担」とでもなるのだろうか。社会保障・税一体改革の一環として、厚生労働省が15年の健康保険法改正で導入を企図している、新規の患者負担のことである。 紹介状を持たずに大病院を受診する患者に対し、上乗せの負担を課す。そうやって国民の大病院志向を“矯正”する。具体的な制度設計の議論はこれからだが、すでに「初診1万円、再診5000円相当」という金額や、初診料を全額自費負担させようというアイディアが取り沙汰されている。 大病院志向を矯正するのは、現状のまま高齢化・多死化が進行すると、日々生まれる医療需要を捌ききれなくなるからだ。ゆえにこれからは、国民すべからく地域で身近な「かかりつけ」の医師を持たせ、軽症患者も含めて大病院に殺到する非効率を排除する。日常的な初期診療(プライマリケア)は診療所や中小病院が担い、そ

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