医薬経済オンライン

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「ディオバン問題」で聴取本格化

特捜部の捜査は「カネ」に照準か

2014年6月1日号

 降圧剤「ディオバン」(一般名=バルサルタン)の研究不正問題で、東京地検特捜部による関係者への聴取が6月から本格化しそうだ。すでに研究で統計解析を担当していたノバルティスファーマの元社員に対し、任意聴取を実施。特捜部は、大学の医師に対しても一部で聴取を進めており、捜査のターゲットを絞りつつある。 ディオバン問題については、厚生労働省が1月にノバルティスを薬事法違反(誇大広告)の容疑で告発し、その後、東京地検特捜部が捜査に乗り出した。不正を知りながら、ノバルティスが研究結果を宣伝広告に使い続けたとの容疑だが、立件するにはまず研究不正の経緯を明らかにする必要がある。このためノバルティスの元社員だけでなく、大学側の医師が研究不正にどう関わったかが重要となっている。 ディオバンの臨床研究は、東京慈恵会医科大学、京都府立医科大学、千葉大学、滋賀医科...  降圧剤「ディオバン」(一般名=バルサルタン)の研究不正問題で、東京地検特捜部による関係者への聴取が6月から本格化しそうだ。すでに研究で統計解析を担当していたノバルティスファーマの元社員に対し、任意聴取を実施。特捜部は、大学の医師に対しても一部で聴取を進めており、捜査のターゲットを絞りつつある。 ディオバン問題については、厚生労働省が1月にノバルティスを薬事法違反(誇大広告)の容疑で告発し、その後、東京地検特捜部が捜査に乗り出した。不正を知りながら、ノバルティスが研究結果を宣伝広告に使い続けたとの容疑だが、立件するにはまず研究不正の経緯を明らかにする必要がある。このためノバルティスの元社員だけでなく、大学側の医師が研究不正にどう関わったかが重要となっている。 ディオバンの臨床研究は、東京慈恵会医科大学、京都府立医科大学、千葉大学、滋賀医科大

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