医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

深層◎C型肝炎治療

待ち望まれる新薬の「陥穽」

薬剤耐性を医師は理解できるか

2014年6月1日号

 「医師がロクに勉強もせずに処方できた時代は終わった」 第一線で活躍する肝臓専門医が呟く。治療が功を奏する一方で、医師の怠慢は許されないという意味だ。 近年、C型肝炎の治療が目覚ましい進歩を遂げている。C型肝炎は、C型肝炎ウイルス(HCV)の感染が引き金となり、進行すると肝硬変、肝がんにつながる。現在患者数は国内に約200万人いるとされている。進行はゆっくりだが、やはり命に関わる疾患といえる。ところが、新薬の出現によって、治療効果は上がり、市場も変化していく。 周知の通りだが、かつてC型肝炎治療の中心は「インターフェロン」(IFN)だった。IFNとは、もともと体内にウイルスなどの病原体が侵入したときに、細胞が分泌するサイトカインのひとつだ。抗ウイルス作用のほか、細胞増殖抑制などの働きがあり、製剤化された。92年にIFN療法が承認されて以来、...  「医師がロクに勉強もせずに処方できた時代は終わった」 第一線で活躍する肝臓専門医が呟く。治療が功を奏する一方で、医師の怠慢は許されないという意味だ。 近年、C型肝炎の治療が目覚ましい進歩を遂げている。C型肝炎は、C型肝炎ウイルス(HCV)の感染が引き金となり、進行すると肝硬変、肝がんにつながる。現在患者数は国内に約200万人いるとされている。進行はゆっくりだが、やはり命に関わる疾患といえる。ところが、新薬の出現によって、治療効果は上がり、市場も変化していく。 周知の通りだが、かつてC型肝炎治療の中心は「インターフェロン」(IFN)だった。IFNとは、もともと体内にウイルスなどの病原体が侵入したときに、細胞が分泌するサイトカインのひとつだ。抗ウイルス作用のほか、細胞増殖抑制などの働きがあり、製剤化された。92年にIFN療法が承認されて以来、IF

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence