国内バイオベンチャーの戦略を見る
「再導出」がオンコリス最大の課題
第4回
2014年6月1日号
オンコリスバイオファーマは、浦田泰生社長が04年3月に腫瘍溶解ウイルス及び分子標的抗腫瘍薬の研究開発を目的に設立した創薬ベンチャーだ。浦田氏は、小野薬品に入社して臨床開発部に配属され、その後、日本たばこ産業(JT)に転籍した。JTでは、研究開発企画部長や医薬事業部調査役を歴任し、この間に抗HIV薬の開発を手掛けた経験を持っている。 会社設立当時は、バイオベンチャーバブルの最中だった。そのなかで、浦田氏は候補品のポテンシャルを見抜く能力を最大限に発揮した。それは、06年6月に「フェスティナビル」(OBP601/BMS986001)の特許を出願・保有する米エール大学との独占的ライセンス契約を締結したことにある。 フェスティナビルは、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)が増幅するために必要な逆転写酵素の働きを阻害する。化学構造的には、核酸系逆転写酵素阻害薬(N...
オンコリスバイオファーマは、浦田泰生社長が04年3月に腫瘍溶解ウイルス及び分子標的抗腫瘍薬の研究開発を目的に設立した創薬ベンチャーだ。浦田氏は、小野薬品に入社して臨床開発部に配属され、その後、日本たばこ産業(JT)に転籍した。JTでは、研究開発企画部長や医薬事業部調査役を歴任し、この間に抗HIV薬の開発を手掛けた経験を持っている。 会社設立当時は、バイオベンチャーバブルの最中だった。そのなかで、浦田氏は候補品のポテンシャルを見抜く能力を最大限に発揮した。それは、06年6月に「フェスティナビル」(OBP601/BMS986001)の特許を出願・保有する米エール大学との独占的ライセンス契約を締結したことにある。 フェスティナビルは、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)が増幅するために必要な逆転写酵素の働きを阻害する。化学構造的には、核酸系逆転写酵素阻害薬(NRT
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