医薬経済オンライン

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実に惨かった薬剤師試験「結果」

薬科大は受験のための教育という「悪循環」

2014年6月1日号

 今年の薬剤師国家試験の結果が各方面に波紋を広げている。6年制3年目の国家試験合格率は新卒で70.49%。一昨年の1回目の合格率95.33%、昨年の85.09%と比べると、大幅に低下しているのである。 とくに落ち込みの大きいのが薬剤師養成を専門にする私立薬科大学だ。今年の合格率は69.52%で、昨年と比べて15%も落ち込んだのである。ちなみに、新卒の薬剤師は5658人で、既卒者の合格を加えても7000人弱。これまでと比較しても、ざっと2000人の薬剤師誕生が減ったことになるという。 関係者の間からは「厚生労働省は薬剤師過剰を抑えるために、試験問題を難しくしたのではないか」なんていう不満の声もあがっているほどで、調剤薬局やドラッグストアの間で薬剤師の奪い合いが起こっているとも言われている。 「6年制で授業料が400万円も増加して入学生が減ったのに続いて、今度は合格率が60%台では...  今年の薬剤師国家試験の結果が各方面に波紋を広げている。6年制3年目の国家試験合格率は新卒で70.49%。一昨年の1回目の合格率95.33%、昨年の85.09%と比べると、大幅に低下しているのである。 とくに落ち込みの大きいのが薬剤師養成を専門にする私立薬科大学だ。今年の合格率は69.52%で、昨年と比べて15%も落ち込んだのである。ちなみに、新卒の薬剤師は5658人で、既卒者の合格を加えても7000人弱。これまでと比較しても、ざっと2000人の薬剤師誕生が減ったことになるという。 関係者の間からは「厚生労働省は薬剤師過剰を抑えるために、試験問題を難しくしたのではないか」なんていう不満の声もあがっているほどで、調剤薬局やドラッグストアの間で薬剤師の奪い合いが起こっているとも言われている。 「6年制で授業料が400万円も増加して入学生が減ったのに続いて、今度は合格率が60%台では、ま

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