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海外時報

アストラゼネカが「最終提案」を拒否

4、5年後の次なるターゲットはBMSかリリーか

2014年6月1日号

 アストラゼネカは5月19日、ファイザーが示した1株当たり55ポンド、総額694億ポンド(約1170億ドル)の買収提案を拒否した。16日時点の最終提案53.50ポンドから上乗せした“2回目の最終提案”も、アストラの交渉条件である58.85ポンドには届かなかった。 ファイザーは敵対的買収に踏み切る考えを否定している。6ヵ月後に交渉を再開することは可能だが、売上高770億ドルという「世界最大の製薬会社を生み出す取引」はとりあえず頓挫した。 米国首位のファイザーは、リピトールの特許切れとともに、売上高を10〜13年(516億ドル)の間に20%落とし、直近14年1〜3月期も16%減と回復に手間取っている。一方、英国2位のアストラは、この3年で売上げが23%減、他社に比べて主力製剤のジェネリック浸食が遅れて来た結果、苦闘はあと2年続き、昨年の売上高に戻るのは17年になる見通しだ。似た状況に置かれてい...  アストラゼネカは5月19日、ファイザーが示した1株当たり55ポンド、総額694億ポンド(約1170億ドル)の買収提案を拒否した。16日時点の最終提案53.50ポンドから上乗せした“2回目の最終提案”も、アストラの交渉条件である58.85ポンドには届かなかった。 ファイザーは敵対的買収に踏み切る考えを否定している。6ヵ月後に交渉を再開することは可能だが、売上高770億ドルという「世界最大の製薬会社を生み出す取引」はとりあえず頓挫した。 米国首位のファイザーは、リピトールの特許切れとともに、売上高を10〜13年(516億ドル)の間に20%落とし、直近14年1〜3月期も16%減と回復に手間取っている。一方、英国2位のアストラは、この3年で売上げが23%減、他社に比べて主力製剤のジェネリック浸食が遅れて来た結果、苦闘はあと2年続き、昨年の売上高に戻るのは17年になる見通しだ。似た状況に置かれている

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