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薬剤経済学

根拠に基づく給付設計と薬剤利用

第4回 VBIDは費用を増やさずにアドヒアランス改善

2014年6月1日号

 ノースカロライナ州で展開された「価値に基づいた医療保険給付設計」(VBID)は、薬剤患者負担額の選択的な減額に伴う保険給付費の増分を医療費節減で相殺して、費用中立的に運営できると明快に示すことが、プログラムのさらなる普及に欠かせないと総括された(前号)。 臨床価値の高い薬剤がジェネリックで提供されると、VBIDは経済的に導入しやすくなる。だが、ソフトウェア会社ピツニーボウズ(PB社)が糖尿病、血管疾患を抱える従業員を対象に2007年に始めたプログラムでは、当時、売上高1位のスタチン剤リピトール、急成長中のプラビックス(クロピドグレル)という代表的なブランド製剤の負担軽減を図っても費用総額は増えなかった。 N.K.チャウドリー(ブリガム&ウェイメンズ病院=ボストン)らは、スタチン利用の2,051人、クロピドグレル利用の779人の状況を、VBIDに対応し...  ノースカロライナ州で展開された「価値に基づいた医療保険給付設計」(VBID)は、薬剤患者負担額の選択的な減額に伴う保険給付費の増分を医療費節減で相殺して、費用中立的に運営できると明快に示すことが、プログラムのさらなる普及に欠かせないと総括された(前号)。 臨床価値の高い薬剤がジェネリックで提供されると、VBIDは経済的に導入しやすくなる。だが、ソフトウェア会社ピツニーボウズ(PB社)が糖尿病、血管疾患を抱える従業員を対象に2007年に始めたプログラムでは、当時、売上高1位のスタチン剤リピトール、急成長中のプラビックス(クロピドグレル)という代表的なブランド製剤の負担軽減を図っても費用総額は増えなかった。 N.K.チャウドリー(ブリガム&ウェイメンズ病院=ボストン)らは、スタチン利用の2,051人、クロピドグレル利用の779人の状況を、VBIDに対応して

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