Dear Tomorrow 新しいヘルスケアマーケティング
成長が期待される市場
希少疾患薬のマーケティング②
株式会社アンテリオ理事 堀 玲子
2014年6月1日号
希少疾患用医薬品の開発でどのようにターゲットを絞ってアプローチするか、そしてマーケティング戦略を構築すればいいか。この点について、いろんな事例や背景を紹介し、議論していきたい。 「希少疾患薬の研究開発では患者数が少ないという難点があるにもかかわらず、経済性と商業化の潜在的な可能性は非常に大きい」(トムソンロイターズがまとめた希少疾病用医薬品開発経済性分析レポート) 希少疾患薬市場は、血液疾患中心のセルジーンや肺高血圧治療薬のアクテリオン、遺伝子疾患のジェンザイムあるいはシャイアーといった「領域特化型」の企業の土俵だった。アンメットメディカルニーズ領域が多く、その治療薬開発の難しさに加えて、数が少ない患者をどのように見つけたらいいか、疾患に対応する専門医の少なさや医師の関心の低さ、専門性の高いMRの育成などマーケティングの難しさなどがあ...
希少疾患用医薬品の開発でどのようにターゲットを絞ってアプローチするか、そしてマーケティング戦略を構築すればいいか。この点について、いろんな事例や背景を紹介し、議論していきたい。 「希少疾患薬の研究開発では患者数が少ないという難点があるにもかかわらず、経済性と商業化の潜在的な可能性は非常に大きい」(トムソンロイターズがまとめた希少疾病用医薬品開発経済性分析レポート) 希少疾患薬市場は、血液疾患中心のセルジーンや肺高血圧治療薬のアクテリオン、遺伝子疾患のジェンザイムあるいはシャイアーといった「領域特化型」の企業の土俵だった。アンメットメディカルニーズ領域が多く、その治療薬開発の難しさに加えて、数が少ない患者をどのように見つけたらいいか、疾患に対応する専門医の少なさや医師の関心の低さ、専門性の高いMRの育成などマーケティングの難しさなどがあった
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