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医療企業・その現状と展望

味の素 輸液分離など構造改善の成果に注目

—味の素製薬発足後の推移は期待外れ—

2014年6月1日号

 味の素の医薬事業を担当しているのは、10年4月に発足した連結子会社の味の素製薬である。味の素の医薬事業を分社し、子会社の味の素ファルマ、味の素メディカと統合、研究開発から生産、販売までグループ事業を集約した。 味の素ファルマは、99年に日本のヘキスト・マリオン・ルセル(HML、現サノフィ)から輸液・栄養事業を買収して発足した子会社である。HMLは、前身が森下製薬、その後、森下ルセルを経てHMLとなったが、味の素製品の販売も手掛け、同社との関係が深い会社だった。味の素メディカは05年に運輸倉庫会社の鈴与の子会社だった清水製薬を買収し、味の素ファルマの生産、物流部門と統合して発足した会社だ。 味の素製薬の発足はわずか4年前のことだが、アミノ酸技術を活かして医薬品事業に参入したのは、56年に医薬用アミノ酸製造を開始したのが皮切りだ。62年に電解質輸液「...  味の素の医薬事業を担当しているのは、10年4月に発足した連結子会社の味の素製薬である。味の素の医薬事業を分社し、子会社の味の素ファルマ、味の素メディカと統合、研究開発から生産、販売までグループ事業を集約した。 味の素ファルマは、99年に日本のヘキスト・マリオン・ルセル(HML、現サノフィ)から輸液・栄養事業を買収して発足した子会社である。HMLは、前身が森下製薬、その後、森下ルセルを経てHMLとなったが、味の素製品の販売も手掛け、同社との関係が深い会社だった。味の素メディカは05年に運輸倉庫会社の鈴与の子会社だった清水製薬を買収し、味の素ファルマの生産、物流部門と統合して発足した会社だ。 味の素製薬の発足はわずか4年前のことだが、アミノ酸技術を活かして医薬品事業に参入したのは、56年に医薬用アミノ酸製造を開始したのが皮切りだ。62年に電解質輸液「ソ

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