安倍政権の鬼門「再増税」 | 医薬経済オンライン

深層◎社会保障制度

安倍政権の鬼門「再増税」

充実策とれなければ「経産省寄り」の改革

2014年5月15日号

　安倍晋三首相は依然、50〜60％程度の内閣支持率を維持している。しかし、中国、韓国との関係改善はままならず、今国会中の閣議決定をめざす集団的自衛権の行使容認のための憲法解釈変更には与党内にも異論が出ている。得意の外交・安全保障で高得点を上げられずにいるなか、安倍政権はこの年末、消費税率を10％に引き上げるかどうかという、命運を左右する決断を迫られる。「日米同盟は力強く復活した。バラクとの間で、平和で繁栄するアジア太平洋を確実にするための日米同盟の主導的役割を確認することができたことを申し上げたい」　4月24日午後。東京・元赤坂の迎賓館にバラク・オバマ米大統領を迎え、首脳会談後に共同記者会見に臨んだ安倍首相は「日米同盟の復活」を高らかに宣言した。昨年末、靖国神社を参拝したことで米国から「失望した」と言われた首相だが、オバマ氏が尖閣諸島（沖縄県... 　安倍晋三首相は依然、50〜60％程度の内閣支持率を維持している。しかし、中国、韓国との関係改善はままならず、今国会中の閣議決定をめざす集団的自衛権の行使容認のための憲法解釈変更には与党内にも異論が出ている。得意の外交・安全保障で高得点を上げられずにいるなか、安倍政権はこの年末、消費税率を10％に引き上げるかどうかという、命運を左右する決断を迫られる。「日米同盟は力強く復活した。バラクとの間で、平和で繁栄するアジア太平洋を確実にするための日米同盟の主導的役割を確認することができたことを申し上げたい」　4月24日午後。東京・元赤坂の迎賓館にバラク・オバマ米大統領を迎え、首脳会談後に共同記者会見に臨んだ安倍首相は「日米同盟の復活」を高らかに宣言した。昨年末、靖国神社を参拝したことで米国から「失望した」と言われた首相だが、オバマ氏が尖閣諸島（沖縄県石垣

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