医薬経済オンライン

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課題を克服するiPS細胞研究

バンク設置とがん化低減技術で加速化

2014年5月15日号

 STAP細胞騒動に惑わされることなく、iPS細胞の研究は臨床応用に向かって着実に、しかもスピード感を持って進んでいる。しかし、再生医療の産業化には製薬企業、医療機器企業などの参画が必須である。これまでテルモやJ─TECなどバイオベンチャーの一部が参画したものの、製薬企業の再生医療に対する取り組みは、収益事業としての見通しが立たないことを理由に、大日本住友製薬を除いては躊躇しているのが実態だろう。  ここでは、製薬企業が躊躇する背景を整理し、現状の技術進歩を見ることにより、それらの要因が近い将来払拭される可能性について言及する。そして、とくに細胞を扱ってきた製薬企業に対しては今後積極的な取り組みを促したい。  06年にマウスのiPS細胞が樹立されてから、わずか8年でヒトへの臨床応用に漕ぎ着けた。理化学研究所の高橋政代氏を中心に自家培養iPS細...  STAP細胞騒動に惑わされることなく、iPS細胞の研究は臨床応用に向かって着実に、しかもスピード感を持って進んでいる。しかし、再生医療の産業化には製薬企業、医療機器企業などの参画が必須である。これまでテルモやJ─TECなどバイオベンチャーの一部が参画したものの、製薬企業の再生医療に対する取り組みは、収益事業としての見通しが立たないことを理由に、大日本住友製薬を除いては躊躇しているのが実態だろう。  ここでは、製薬企業が躊躇する背景を整理し、現状の技術進歩を見ることにより、それらの要因が近い将来払拭される可能性について言及する。そして、とくに細胞を扱ってきた製薬企業に対しては今後積極的な取り組みを促したい。  06年にマウスのiPS細胞が樹立されてから、わずか8年でヒトへの臨床応用に漕ぎ着けた。理化学研究所の高橋政代氏を中心に自家培養iPS細胞

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