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海外時報

製薬業界「M&A」の新しい波の背景

「世界一奪還」は幻想、流れは非中核事業の売却と分離

2014年5月15日号

 ボトックスを擁するアラガンに対するカナダのバリアント・ファーマシューティカル・インダスリーズと、活発な活動で知られるヘッジファンドが組んだ456億ドルの敵対的買収の提案があったかと思えば、グラクソスミスクラインの抗がん剤ビジネスはノバルティス、ノバルティスのワクチン部門はグラクソに譲渡し、両社のOTC薬ビジネスは合弁化してグラクソが管理、さらにノバルティスの動物薬部門はイーライリリーが45億ドルで買い取るという3社間トレードも合意した。4月22日は、740億ドルに及ぶ価値を動かそうという取引が駆け巡る忙しい日となり、この日を境に堰を切ったように大西洋を股にかけた業界再編の模索が顕在化した。  1月から潜行して進められていたファイザーによるアストラゼネカへの買収の打診も、これを機に公然と動き出した。ファイザーによるワイス、メルクによるシェリングプラウ...  ボトックスを擁するアラガンに対するカナダのバリアント・ファーマシューティカル・インダスリーズと、活発な活動で知られるヘッジファンドが組んだ456億ドルの敵対的買収の提案があったかと思えば、グラクソスミスクラインの抗がん剤ビジネスはノバルティス、ノバルティスのワクチン部門はグラクソに譲渡し、両社のOTC薬ビジネスは合弁化してグラクソが管理、さらにノバルティスの動物薬部門はイーライリリーが45億ドルで買い取るという3社間トレードも合意した。4月22日は、740億ドルに及ぶ価値を動かそうという取引が駆け巡る忙しい日となり、この日を境に堰を切ったように大西洋を股にかけた業界再編の模索が顕在化した。  1月から潜行して進められていたファイザーによるアストラゼネカへの買収の打診も、これを機に公然と動き出した。ファイザーによるワイス、メルクによるシェリングプラウ買

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