医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

医政羅針盤

戻って来た諮問会議、酷烈の医療改革

R形大学大学院医学系研究科医療政策学講座教授 村上正泰

2014年5月15日号

 最近、経済財政諮問会議や産業競争力会議、規制改革会議で、医療をめぐる議論が盛り上がっている。規制改革会議による「選択療養制度(仮称)」の提案は、あまりの筋の悪さに驚くばかりだが、こうした議論に振り回されている状況は、まるで小泉政権時代の悪夢を彷彿とさせる光景だ。  小泉政権と言えば、「改革の司令塔」として経済財政諮問会議が大きな役割を果たしていた。民主党政権時代には休眠状態であったものの、第2次安倍政権になって復活。今年4月に開催した産業競争力会議との合同会議で、医療改革の議論に着手した。その合同会議で諮問会議の民間議員が提案して注目を集めているのが、「薬価改定の毎年実施」だ。  当然のことながら、薬価毎年改定の眼目は、慣例となっている2年ごとの改定では素通りすることになる中間年でも、薬価引き下げを通じて医療費を追加的に抑制できるというと...  最近、経済財政諮問会議や産業競争力会議、規制改革会議で、医療をめぐる議論が盛り上がっている。規制改革会議による「選択療養制度(仮称)」の提案は、あまりの筋の悪さに驚くばかりだが、こうした議論に振り回されている状況は、まるで小泉政権時代の悪夢を彷彿とさせる光景だ。  小泉政権と言えば、「改革の司令塔」として経済財政諮問会議が大きな役割を果たしていた。民主党政権時代には休眠状態であったものの、第2次安倍政権になって復活。今年4月に開催した産業競争力会議との合同会議で、医療改革の議論に着手した。その合同会議で諮問会議の民間議員が提案して注目を集めているのが、「薬価改定の毎年実施」だ。  当然のことながら、薬価毎年改定の眼目は、慣例となっている2年ごとの改定では素通りすることになる中間年でも、薬価引き下げを通じて医療費を追加的に抑制できるというところ

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence