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眺望 医薬街道

「選択療養」は民間医療保険の市場拡大だ

近藤正觀

2014年5月15日号

 政府の規制改革会議は3月27日、混合診療の併用を拡大する「選択療養制度」を新たに設け、患者の選択肢を増やすべきだと提言した。これを受けて安倍晋三首相は、患者が最新の先端的な治療を受けられることを検討するよう厚生労働省に指示した。 規制改革会議は繰り返し「混合診療を認めよ」と主張してきた。官による無駄な統制をできる限り排除して、民間活力を盛り上げ、政府は財政負担を減らす道筋を付けることができるという二兎を追えるからだ。 保険診療と保険外診療を併用する混合診療は、原則「禁止」されている。しかし、例外がある。厚労省の「先進医療会議」で検討され了解の得られた治療法を「評価療養」とし、将来の保険導入を前提に実施医療機関と治療法を指定して医療保険と併用することが認められている。そのほか差額ベッドなど患者の入院環境(アメニティ)が向上する「選定療養」の...  政府の規制改革会議は3月27日、混合診療の併用を拡大する「選択療養制度」を新たに設け、患者の選択肢を増やすべきだと提言した。これを受けて安倍晋三首相は、患者が最新の先端的な治療を受けられることを検討するよう厚生労働省に指示した。 規制改革会議は繰り返し「混合診療を認めよ」と主張してきた。官による無駄な統制をできる限り排除して、民間活力を盛り上げ、政府は財政負担を減らす道筋を付けることができるという二兎を追えるからだ。 保険診療と保険外診療を併用する混合診療は、原則「禁止」されている。しかし、例外がある。厚労省の「先進医療会議」で検討され了解の得られた治療法を「評価療養」とし、将来の保険導入を前提に実施医療機関と治療法を指定して医療保険と併用することが認められている。そのほか差額ベッドなど患者の入院環境(アメニティ)が向上する「選定療養」の併

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