医薬経済オンライン

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時流遡航

STAP細胞騒動に思うこと

ジャーナリスト 本田成親

2014年5月15日号

「電脳社会回想録」を連載中だが、今号では関係者双方に不祥事の続くSTAP細胞問題について、私見を述べさせてもらおうと思う。ネイチャー誌掲載のSTAP細胞研究論文によってメディア界を席巻し、鳴り物入りでテレビに登場した小保方晴子氏の姿を目にしたとき、私は少なからぬ違和感を覚えた。STAP細胞に関する知識は皆無だったので、その時点では小保方氏らの業績に疑義を抱くようなことはなかったが、大写しになった彼女の両眼の異様な輝きと、自身の業績や苦節の過去を切々と訴えるその表情には、正直、ある種の異様さを感じたからだった。  その過剰な演出が理化学研究所サイドやテレビ局の思惑によるものだったとしても、言動に慎重な科学者とは異質な演技じみた彼女の振舞いを見ていると、美しく知的な容姿の奥に隠されたナルシシスト特有の「したたかさ」を感じざるを... 「電脳社会回想録」を連載中だが、今号では関係者双方に不祥事の続くSTAP細胞問題について、私見を述べさせてもらおうと思う。ネイチャー誌掲載のSTAP細胞研究論文によってメディア界を席巻し、鳴り物入りでテレビに登場した小保方晴子氏の姿を目にしたとき、私は少なからぬ違和感を覚えた。STAP細胞に関する知識は皆無だったので、その時点では小保方氏らの業績に疑義を抱くようなことはなかったが、大写しになった彼女の両眼の異様な輝きと、自身の業績や苦節の過去を切々と訴えるその表情には、正直、ある種の異様さを感じたからだった。  その過剰な演出が理化学研究所サイドやテレビ局の思惑によるものだったとしても、言動に慎重な科学者とは異質な演技じみた彼女の振舞いを見ていると、美しく知的な容姿の奥に隠されたナルシシスト特有の「したたかさ」を感じざるを得

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