医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

「漂流」する肥満症薬オブリーン

臨床医が武田薬品から自由になるかが「カギ」

(株)薬新 井高恭彦

2014年5月1日号

 武田薬品の肥満症治療薬「オブリーン」の薬価収載が棚上げになったまま6ヵ月が過ぎようとしている。中央社会保険医療協議会が昨年11月13日の総会で、同剤の薬価収載にまさかの「ダメ出し」。4月9日に再び新薬の薬価収載の審議を開いたが、製品の一覧表にオブリーンの名はなかった。 言うまでもなくオブリーンは昨年9月20日に薬事法上の製造承認を得た医療用医薬品である。しかし、中医協での「ダメ出し」の根拠は、複数の委員から出た「体重減少率が2%では低すぎる」「脂肪吸収抑制を明確に示すデータがない」という指摘だった。武田薬品は、こうした指摘に真正面から向き合わねばならなくなった。 それ以来数ヵ月、武田薬品は厚生労働省と水面下でのやり取りを粘り強く進めてきたが、中医協の大舞台に、オブリーンを再登板させるまでには至らなかったようだ。次回の審議は連休明けの5月後半と見ら...  武田薬品の肥満症治療薬「オブリーン」の薬価収載が棚上げになったまま6ヵ月が過ぎようとしている。中央社会保険医療協議会が昨年11月13日の総会で、同剤の薬価収載にまさかの「ダメ出し」。4月9日に再び新薬の薬価収載の審議を開いたが、製品の一覧表にオブリーンの名はなかった。 言うまでもなくオブリーンは昨年9月20日に薬事法上の製造承認を得た医療用医薬品である。しかし、中医協での「ダメ出し」の根拠は、複数の委員から出た「体重減少率が2%では低すぎる」「脂肪吸収抑制を明確に示すデータがない」という指摘だった。武田薬品は、こうした指摘に真正面から向き合わねばならなくなった。 それ以来数ヵ月、武田薬品は厚生労働省と水面下でのやり取りを粘り強く進めてきたが、中医協の大舞台に、オブリーンを再登板させるまでには至らなかったようだ。次回の審議は連休明けの5月後半と見られ

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence