国内バイオベンチャーの戦略を見る
そーせいに求められる次の成長戦略
第3回
2014年5月1日号
そーせいグループの株価が軟調だ。1月31日に導出先のノバルティスが米国での慢性閉塞性肺疾患(COPD)治療薬の承認申請の時期が来期にズレ込むことで、承認申請に伴うマイルストン契約金の受領も来期以降になったことを発表した。さらに、2月24日は最大で55億円超の資金調達を決議したが、翌25日の終値は、前日より17.7%安の3260円と売り込まれた(図)。
それまでのバイオベンチャーの株価をめぐる動きとしては、1株当たりの価値の希薄化よりも資金調達が評価されてきた。投資家は、多額の研究開発費が必要なバイオベンチャーの資金調達は企業価値を高めるとして容認してきた。しかし今回、投資家は大きな希薄化を嫌った。バイオベンチャー投資の潮目が変わった可能性もある。 そーせいは、現代表執行役社長の田村眞一氏が90年6月に設立した。田村氏は、東京大学で文化人類学を専攻するなど...
そーせいグループの株価が軟調だ。1月31日に導出先のノバルティスが米国での慢性閉塞性肺疾患(COPD)治療薬の承認申請の時期が来期にズレ込むことで、承認申請に伴うマイルストン契約金の受領も来期以降になったことを発表した。さらに、2月24日は最大で55億円超の資金調達を決議したが、翌25日の終値は、前日より17.7%安の3260円と売り込まれた(図)。
それまでのバイオベンチャーの株価をめぐる動きとしては、1株当たりの価値の希薄化よりも資金調達が評価されてきた。投資家は、多額の研究開発費が必要なバイオベンチャーの資金調達は企業価値を高めるとして容認してきた。しかし今回、投資家は大きな希薄化を嫌った。バイオベンチャー投資の潮目が変わった可能性もある。 そーせいは、現代表執行役社長の田村眞一氏が90年6月に設立した。田村氏は、東京大学で文化人類学を専攻するなど製
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