国内営業基盤は「隘路」のまま
顕在化する協和発酵キリンの「課題」
2014年5月1日号
今、協和発酵キリンの花井陳雄社長は会社を経営することの難しさを改めて実感していることだろう。キリンファーマとの合併を決断・推進した松田譲前社長が3月下旬に相談役からも退き、一方で、中期経営計画で掲げた「グローバル・スペシャリティファーマへの挑戦」という目標は、現在のパイプラインの化合物がすべて結実してようやく現実味を帯びてくるというレベルにとどまっている。 そこへ持ってきて業績も失速気味で、中計の折り返し地点にも至らない今年初めに早くも、15年に2700億円と掲げていた医薬事業の売上高を2650億円に、520億円としていた同事業の営業利益を450億円にそれぞれ下方修正した。国内企業同士の合併組のなかでは社内融和が最も上手くいったとされる協和発酵キリンだが、こと成長力に関しては従前に比べて大きく伸びることはなかったようだ。いったいにどこに見込み違いがあ...
今、協和発酵キリンの花井陳雄社長は会社を経営することの難しさを改めて実感していることだろう。キリンファーマとの合併を決断・推進した松田譲前社長が3月下旬に相談役からも退き、一方で、中期経営計画で掲げた「グローバル・スペシャリティファーマへの挑戦」という目標は、現在のパイプラインの化合物がすべて結実してようやく現実味を帯びてくるというレベルにとどまっている。 そこへ持ってきて業績も失速気味で、中計の折り返し地点にも至らない今年初めに早くも、15年に2700億円と掲げていた医薬事業の売上高を2650億円に、520億円としていた同事業の営業利益を450億円にそれぞれ下方修正した。国内企業同士の合併組のなかでは社内融和が最も上手くいったとされる協和発酵キリンだが、こと成長力に関しては従前に比べて大きく伸びることはなかったようだ。いったいにどこに見込み違いがあった
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