医薬経済オンライン

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修復腎移植の真実

移植学会への反論

第3回

ノンフィクション・ライター 高橋幸春

2014年5月1日号

 宇和島徳洲会病院泌尿器科部長の万波誠が同病院で行った修復腎移植は11例を数える。調査委員会でその妥当性を調査した専門家の1人が、日本病理学会の堤寛(藤田保健衛生大学医学部第一病理学教授)だ。 堤は、宇和島徳洲会病院が「書面によるインフォームド・コンセント」を残していないこと、「倫理委員会の議を経なかったこと」を批判しつつも、ほかの調査委員が出した結論には疑問を呈した。 堤はその心中を、修復腎移植を受けたレシピエントで、弁護士の林秀信に手紙で書き送っている。その手紙には、万波に対する賛辞が綴られていた。 「万波医師の患者に向かう姿勢に深い共感を持っております。『すごい人がいる』が私の実感です。彼は患者に寄り添っています。よほどの自信と信頼がなければできないことです」堤は調査委員会の討議の場でも、自分の考えを主張した。しかし、報告書には盛り...  宇和島徳洲会病院泌尿器科部長の万波誠が同病院で行った修復腎移植は11例を数える。調査委員会でその妥当性を調査した専門家の1人が、日本病理学会の堤寛(藤田保健衛生大学医学部第一病理学教授)だ。 堤は、宇和島徳洲会病院が「書面によるインフォームド・コンセント」を残していないこと、「倫理委員会の議を経なかったこと」を批判しつつも、ほかの調査委員が出した結論には疑問を呈した。 堤はその心中を、修復腎移植を受けたレシピエントで、弁護士の林秀信に手紙で書き送っている。その手紙には、万波に対する賛辞が綴られていた。 「万波医師の患者に向かう姿勢に深い共感を持っております。『すごい人がいる』が私の実感です。彼は患者に寄り添っています。よほどの自信と信頼がなければできないことです」堤は調査委員会の討議の場でも、自分の考えを主張した。しかし、報告書には盛り込ま

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