医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

海外時報

オバマケアの「高すぎる薬価」論争

抗がん剤、オーファンドラッグを待つ価格競争

2014年5月1日号

 米国の「高すぎる薬価」議論が止まらない。引き金となった1日1000ドルのC型肝炎治療薬「ソバルディ」をめぐる攻防の出口が見えないなかで、今度はジェネンテックの加齢黄斑変性治療薬「ルセンティス」への疑問が持ち上がった。 メディケア、メディケイドを管轄するCMSが、医師個々に対するメディケア支払いの状況を公表した。情報開示を認める裁判所の判断を受けて、上級看護師(ナースプラクティショナー)を含む88万人に対する770億ドルの支払いの内訳を示す思い切った政策は、眼科医2995人に12年の1年間で総額33億ドル、平均で110万ドルが支払われたことを明らかにした。すでにFBIが調査中だが、フロリダの眼科医は900人の高齢患者を相手に2100万ドルという金額を弾き出した。 ただしこれは、収益ではなく費用込みの金額だ。尋常ではないメディケア支払いは医師オフィスで注射するルセン...  米国の「高すぎる薬価」議論が止まらない。引き金となった1日1000ドルのC型肝炎治療薬「ソバルディ」をめぐる攻防の出口が見えないなかで、今度はジェネンテックの加齢黄斑変性治療薬「ルセンティス」への疑問が持ち上がった。 メディケア、メディケイドを管轄するCMSが、医師個々に対するメディケア支払いの状況を公表した。情報開示を認める裁判所の判断を受けて、上級看護師(ナースプラクティショナー)を含む88万人に対する770億ドルの支払いの内訳を示す思い切った政策は、眼科医2995人に12年の1年間で総額33億ドル、平均で110万ドルが支払われたことを明らかにした。すでにFBIが調査中だが、フロリダの眼科医は900人の高齢患者を相手に2100万ドルという金額を弾き出した。 ただしこれは、収益ではなく費用込みの金額だ。尋常ではないメディケア支払いは医師オフィスで注射するルセンティ

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence