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健診基準値の緩和は「医療不信」を生む
2014年5月1日号
日本人間ドック学会は、現在、使われている健診検査項目の基準値は厳しすぎるとして、多くの主要検査項目の基準値を大幅に緩和する方針だ。この新基準は、来年4月から運用する予定という。同学会が人間ドックを受けた約150万人のうち、健康な男女約1万人を選び、27項目の検査データを解析した結果が根拠となっている。 具体的には、最大血圧(収縮期)の新基準の上限は男女とも147㎜Hgで、現行の129㎜Hgを大きく上回る。男性の中性脂肪は、従来の基準値の上限は149㎎/㎗だが、これも198㎎/㎗に緩和する。また、男性の総コレステロールの基準値上限を199㎎/㎗としていたが、新基準では、これが254㎎/㎗となる。学会は、新基準を健診施設などで使用するよう働きかける。だが、現実は個々の人間ドックの実施施設に任されており、新基準がどこまで浸透し普及するかは不透明だ...
日本人間ドック学会は、現在、使われている健診検査項目の基準値は厳しすぎるとして、多くの主要検査項目の基準値を大幅に緩和する方針だ。この新基準は、来年4月から運用する予定という。同学会が人間ドックを受けた約150万人のうち、健康な男女約1万人を選び、27項目の検査データを解析した結果が根拠となっている。 具体的には、最大血圧(収縮期)の新基準の上限は男女とも147㎜Hgで、現行の129㎜Hgを大きく上回る。男性の中性脂肪は、従来の基準値の上限は149㎎/㎗だが、これも198㎎/㎗に緩和する。また、男性の総コレステロールの基準値上限を199㎎/㎗としていたが、新基準では、これが254㎎/㎗となる。学会は、新基準を健診施設などで使用するよう働きかける。だが、現実は個々の人間ドックの実施施設に任されており、新基準がどこまで浸透し普及するかは不透明だ。
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