老医師のつぶやき
「親を捨てろ」という時代と介護
第25回
吉原忠男(前埼玉県医師会長)
2014年5月1日号
最近の週刊誌で、「老いた親」の捨て方、という記事があった。(週刊新潮3月22日号)。驚いて買って帰った。読むともっともなことが書いてあるものの、現実にはたくさんある事例のなかから、表題通り「老いた親」を捨てたほうが幸せになれますよ、という編集方針に都合のいいことだけ並べていて、重要な何かが抜けている。 確かに、日常の診療で老人を多く診たり、介護家庭に往診もしていると、親の介護で子供が自分の生活を犠牲にせざるを得なかった事例は、私もよく見てきた。親の介護をとるか妻をとるか、と迫られる例も多くあると感じている。間違いの記事ではないのだが、そういう見出しで世論を誘導していいのだろうかと思う。
最近の週刊誌で、「老いた親」の捨て方、という記事があった。(週刊新潮3月22日号)。驚いて買って帰った。読むともっともなことが書いてあるものの、現実にはたくさんある事例のなかから、表題通り「老いた親」を捨てたほうが幸せになれますよ、という編集方針に都合のいいことだけ並べていて、重要な何かが抜けている。 確かに、日常の診療で老人を多く診たり、介護家庭に往診もしていると、親の介護で子供が自分の生活を犠牲にせざるを得なかった事例は、私もよく見てきた。親の介護をとるか妻をとるか、と迫られる例も多くあると感じている。間違いの記事ではないのだが、そういう見出しで世論を誘導していいのだろうかと思う。
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