護符の如き「地域包括ケア病棟」
反対なき仕組みは病床再編の布石
2014年4月15日号
「名前が誇大広告。世の中全体を地域包括ケアシステムにしようと言っているのに、病棟に『地域包括ケア』と名付けるとは、どういう了見か」
そう憤るのは、看護系学会等社会保険連合代表の井部俊子聖路加看護大学教授。外保連、内保連と合同開催したシンポジウムで、講師として登壇した厚生労働省保険局医療課の課長補佐を前に、14年度改定の目玉として新設された「地域包括ケア病棟」について、その名称を論難したのだ。補佐は困ったように「直接の担当ではないので……。名称についてのご批判はお伝えしておきますが」と苦笑い混じりの回答だったが、それもそうだろう。
以前、「亜急性期病棟」という名前で中央社会保険医療協議会に登場し、診療側委員の総攻撃を受けて炎上した、曰くつきの点数項目である。医療法改正に取り組む社会保障審議会医療部会でも、病床機能報告制度の設計に際して、日本...
「名前が誇大広告。世の中全体を地域包括ケアシステムにしようと言っているのに、病棟に『地域包括ケア』と名付けるとは、どういう了見か」
そう憤るのは、看護系学会等社会保険連合代表の井部俊子聖路加看護大学教授。外保連、内保連と合同開催したシンポジウムで、講師として登壇した厚生労働省保険局医療課の課長補佐を前に、14年度改定の目玉として新設された「地域包括ケア病棟」について、その名称を論難したのだ。補佐は困ったように「直接の担当ではないので……。名称についてのご批判はお伝えしておきますが」と苦笑い混じりの回答だったが、それもそうだろう。
以前、「亜急性期病棟」という名前で中央社会保険医療協議会に登場し、診療側委員の総攻撃を受けて炎上した、曰くつきの点数項目である。医療法改正に取り組む社会保障審議会医療部会でも、病床機能報告制度の設計に際して、日本医
有料会員限定
会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください
【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)
ログイン
会員登録