医薬経済オンライン

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逃れられない「インドリスク」

ランバクシー譲渡を決断した第一三共は、何を学んだか

2014年4月15日号

中山社長(右)は事業再生と投資回収を誓った「磨けば光るダイヤの原石」を手放してしまったと見るべきなのか、それともコントロール不能なお荷物事業からやっと解放されたと見るべきか。  連結子会社ランバクシーラボラトリーズを、サンファーマが吸収合併、同社に譲渡することを発表した7日、第一三共の株価は、約2ヵ月ぶりに1800円の大台を超えた。ランバクシーの原薬工場であるトアンサ工場が、FDA(米国食品医薬品局)から禁輸措置を受けたことを明らかにした、1月24日以来のことである。  市場は概ね、この事実上の事業売却を好感したと見ていいだろう。08年11月の買収完了前後からの推移を見守ってきた限り、ランバクシーは第一三共にとって手に余る存在であったことは明白だ。2000億円弱のグローバル売上高を失うことになるとはいえ、少なくとも短中期の収益を安定化させるうえで、この事... 中山社長(右)は事業再生と投資回収を誓った「磨けば光るダイヤの原石」を手放してしまったと見るべきなのか、それともコントロール不能なお荷物事業からやっと解放されたと見るべきか。  連結子会社ランバクシーラボラトリーズを、サンファーマが吸収合併、同社に譲渡することを発表した7日、第一三共の株価は、約2ヵ月ぶりに1800円の大台を超えた。ランバクシーの原薬工場であるトアンサ工場が、FDA(米国食品医薬品局)から禁輸措置を受けたことを明らかにした、1月24日以来のことである。  市場は概ね、この事実上の事業売却を好感したと見ていいだろう。08年11月の買収完了前後からの推移を見守ってきた限り、ランバクシーは第一三共にとって手に余る存在であったことは明白だ。2000億円弱のグローバル売上高を失うことになるとはいえ、少なくとも短中期の収益を安定化させるうえで、この事業リ

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