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新薬の市場環境を読む

魅力的な「PCSK9」に悲観論は不要

第55回

バークレイズ証券 株式調査部 関篤史

2014年4月15日号

 14年は最も開発が進んでいる2つの抗PCSK9抗体の第Ⅲ相結果が公表される見通しだ。ただし、心臓血管イベントの予防を目的としたコレステロール値上昇の治療に対する米国心臓協会(AHA)と米国心臓病学会(ACC)の臨床ガイドライン(以下、AHA/ACCガイドライン)の変更で、売上規模については不透明感が高まっている。  本稿では、利用可能な臨床データ及び進行中の試験についてレビューを行い、主な企業に対する規制上の道のり、商業的見通しに関する新ガイドラインの影響を評価する。アステラス製薬は、合弁会社アステラスアムジェンバイオファーマを通じて前駆蛋白質転換酵素「サブチリシン/ケキシン9型(PCSK9)」阻害剤を日本で販売する見込み。どの程度の薬価が付与されるかが懸念材料だ。  血中脂質濃度上昇の治療や心臓、血管へ生じる因果関係を減少させることは、先進...  14年は最も開発が進んでいる2つの抗PCSK9抗体の第Ⅲ相結果が公表される見通しだ。ただし、心臓血管イベントの予防を目的としたコレステロール値上昇の治療に対する米国心臓協会(AHA)と米国心臓病学会(ACC)の臨床ガイドライン(以下、AHA/ACCガイドライン)の変更で、売上規模については不透明感が高まっている。  本稿では、利用可能な臨床データ及び進行中の試験についてレビューを行い、主な企業に対する規制上の道のり、商業的見通しに関する新ガイドラインの影響を評価する。アステラス製薬は、合弁会社アステラスアムジェンバイオファーマを通じて前駆蛋白質転換酵素「サブチリシン/ケキシン9型(PCSK9)」阻害剤を日本で販売する見込み。どの程度の薬価が付与されるかが懸念材料だ。  血中脂質濃度上昇の治療や心臓、血管へ生じる因果関係を減少させることは、先進国最

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