医薬経済オンライン

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世界の医薬品業界

自由薬価が終わったドイツの現状

第85回

医薬評論家 五條正也

2014年4月15日号

 ドイツでは11年に医薬品市場構造改革法「AMNOG」が実施され、新製品はGBA(連邦合同委員会)が比較対照薬を指定し、メーカーからの提出データをもとに評価機関のIQWiGが6段階で評価することになった。表でフランスとオーストリアの薬価や償還設定の際の評価基準とともに示した。ドイツの薬価は基本的に自由薬価ではなくなり、フランスの評価を見習った形だが、一番下に「比較対照薬より劣る」というランクを追加したのが大きな違いだ。  オーストリアでは3段階評価で1番上なら既存薬より10%以上高くなるが、3番目の「現在の標準薬と同等」とされた場合、薬価は10%以上安くなる。日本のDPP4阻害剤のように7成分も登場することはない。  ドイツの評価はIQWiGだけでなく、GBAが独自に行ってIQWiGと異なるランクに評価することもある。ただし、AMNOGは英国のNIC...  ドイツでは11年に医薬品市場構造改革法「AMNOG」が実施され、新製品はGBA(連邦合同委員会)が比較対照薬を指定し、メーカーからの提出データをもとに評価機関のIQWiGが6段階で評価することになった。表でフランスとオーストリアの薬価や償還設定の際の評価基準とともに示した。ドイツの薬価は基本的に自由薬価ではなくなり、フランスの評価を見習った形だが、一番下に「比較対照薬より劣る」というランクを追加したのが大きな違いだ。  オーストリアでは3段階評価で1番上なら既存薬より10%以上高くなるが、3番目の「現在の標準薬と同等」とされた場合、薬価は10%以上安くなる。日本のDPP4阻害剤のように7成分も登場することはない。  ドイツの評価はIQWiGだけでなく、GBAが独自に行ってIQWiGと異なるランクに評価することもある。ただし、AMNOGは英国のNICE

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