医薬経済オンライン

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一筆入魂

400㎞の軌跡を追って

ノンフィクション作家 辰濃哲郎

2014年4月15日号

Oさんに寄り添って走る仙台のランナーたち 思い返せば、私はずっと、走るランナーの後姿を追いかけてきたような気がする。  私たちが東京─仙台400㎞リレーマラソンを始めたのは3年前だ。東京を出発して、週末や祝日の10日間をかけて、仙台まで襷をつなぐイベントだ。1日に約40〜50㎞を、4〜5区間に分けてランナーを募り、1区間5〜10人くらいで国道4号線を北上する。JRなどの駅を中継地点にするから、東京─仙台を結ぶ直線距離よりもいくぶん長い。  お揃いのTシャツには、表に「忘れない3.11」。そして背面には「東北に思いを馳せて私は、走る。」東日本大震災の被害に対して、一人ひとりの力は小さいけれど、「忘れない」という気持ちだけは持ち続けたい。そうすれば、何かできることがあったとき、すぐに行動に移すことができる。そんな思いで始めたイベントは、今年で3回目を迎える。事前に400... Oさんに寄り添って走る仙台のランナーたち 思い返せば、私はずっと、走るランナーの後姿を追いかけてきたような気がする。  私たちが東京─仙台400㎞リレーマラソンを始めたのは3年前だ。東京を出発して、週末や祝日の10日間をかけて、仙台まで襷をつなぐイベントだ。1日に約40〜50㎞を、4〜5区間に分けてランナーを募り、1区間5〜10人くらいで国道4号線を北上する。JRなどの駅を中継地点にするから、東京─仙台を結ぶ直線距離よりもいくぶん長い。  お揃いのTシャツには、表に「忘れない3.11」。そして背面には「東北に思いを馳せて私は、走る。」東日本大震災の被害に対して、一人ひとりの力は小さいけれど、「忘れない」という気持ちだけは持ち続けたい。そうすれば、何かできることがあったとき、すぐに行動に移すことができる。そんな思いで始めたイベントは、今年で3回目を迎える。事前に400㎞

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