医薬経済オンライン

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医療企業・その現状と展望

東レ 「グリーン」と「ライフ」で成長加速化

—事業規模は小さいが期待は十分—

2014年4月15日号

 東レ医薬・医療事業部門を新設したのは88年である。合繊大手3社(東レ、帝人、旭化成)のなかでは、医薬・医療事業への参入は最後になる。このため「ライフサイエンス事業」と部門名称を変更している医薬・医療事業の規模は、3社のなかで最も小さい。12年度実績で見ると、ライフサイエンス事業の売上高は566億円、総売上高1兆5923億円の3.6%を占めるに過ぎない。  帝人のヘルスケア事業が総売上高の18.5%を占め、旭化成の医薬・医療事業が総売上高の8%を占めているのに比べて、売上規模、売上構成比とも見劣りしている。それでも異業種からの参入企業として注目されているのは、その優れた化学技術をベースに注目すべき製品を生み出しており、将来性が十分なためだ。  ライフサイエンス事業のスタートとなったのは、77年の抗血栓性材料「アンスロンカテーテル」の発売である。78年にはPMMA膜...  東レ医薬・医療事業部門を新設したのは88年である。合繊大手3社(東レ、帝人、旭化成)のなかでは、医薬・医療事業への参入は最後になる。このため「ライフサイエンス事業」と部門名称を変更している医薬・医療事業の規模は、3社のなかで最も小さい。12年度実績で見ると、ライフサイエンス事業の売上高は566億円、総売上高1兆5923億円の3.6%を占めるに過ぎない。  帝人のヘルスケア事業が総売上高の18.5%を占め、旭化成の医薬・医療事業が総売上高の8%を占めているのに比べて、売上規模、売上構成比とも見劣りしている。それでも異業種からの参入企業として注目されているのは、その優れた化学技術をベースに注目すべき製品を生み出しており、将来性が十分なためだ。  ライフサイエンス事業のスタートとなったのは、77年の抗血栓性材料「アンスロンカテーテル」の発売である。78年にはPMMA膜性

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